双極性障害の家族の記④

2月中にも多くのことが起こりすぎてしまって出来事を正確に思い出せなく(整理できなく)なってしまった。

1月下旬は診察を2回キャンセルした。また救急車を呼んだ。結局どこの病院にも搬送はされず。父はそのことを私に隠そうとしたのだが母経由で知ることになった。
2回目のキャンセル時にも病院の地域連携室に連絡し相談させてもらった。1回目の時と同じ人に聞いてもらうことができた。

2月の上旬に診察があった。なんとしても行ってもらいたかったので父の住む家の最寄り駅まで行って待ち合わせ。いつもなら病院で現地集合が多いのだが、もし当日行けないようなことがあればタクシーを家に呼んででも病院にいかせようと思ったからだ。今回は初めての先生。前の担当(といっても1、2回くらいしか診察してないが)がやめられたとのことでそうなった。診察内容は今回は非常に有意義なものだった。アルコール依存専門治療をやっている病院に転院して4ヶ月だが「ようやくこの病院での治療のスタート地点に立てた」と感じられるものだった。とりあえず入院は様子見。次回(1ヶ月後)までの間に入院が必要と感じたら連絡してください、みたいな風にも言ってもらえた。父には「次回の診察までお酒とスナックやめるように」と伝えた。

本人が病院に連絡をしたみたいで、9日後に診察があった。私には内緒がいいとのことだったのだが、当日の朝、私が電話するとその旨を知ることになった。その9日間の間はひどい状況だった。母への8時間に渡るマシンガントークと激昂、やめられなかった酒、飲み屋のマスターとのケンカ、スナックで体が痛いと叫び続け店に居座ったり(当然金は取られている)。

で、当日の朝知ったわけだが、まず病院に連絡。同じ方と相談した。息子さんが来られた方がいいと言っていただいたので、時間がなくタクシーで病院に行った。8300円だった。50分くらいかな。運転が荒く車内で酔ってしまった。

父には私の同行は拒否されると思ったので、それともう一点、病院に現れた父の出立ち・雰囲気を見て話しかける気が起きなかった(私も参っている)ので、診察室には入れなかった。先に着いた私は受付で経緯を話し、先生にメモ書きを渡した。どうせ父は診察室では自分の都合のいいことしか言わないので、なんとか状況を伝えたかった。

双極性障害の家族の記③

前回は、パリ旅行に行こうと言い出し、55万円のクレジット決済をしてしまった所までだった。
それ以降、目まぐるしく色々なことが起きて、正直整理して思い出すのが大変だ。記事を更新する間もなく、ある出来事に対する対策を立ててる間に次の出来事が起きてしまうという状況だった。

 

まずはパリ旅行から。1月下旬のスケジュールでの予約だったので、決済した時点で既にキャンセル料が発生していた。「キャンセル料が発生するんだって。もったいないから行かない?」と言ってきた。なんとか説得してキャンセルには応じてくれた。しかし、キャンセル料が10万円かかる。一応旅行会社には連絡して事情を話し、「精神障害者が病的な状態でしてしまったから、キャンセル料をなしにはできないか」と問い合わせたが、ダメだった。大手の代理店でしかもネット予約だったので窓口は電話のみで対応はマニュアル的だった。コールセンターが機械的にやってるだけで中で相談とかもしてくれないだろうなと感じて諦めた。今回のキャンセル料に関しては正直返ってこないだろうなとは思っていたが、今後同じようなことがあった時のことを考えてもう少し対応してみることにした。188に連絡し、消費生活センターにつないだ。とても丁寧にヒアリングしてくれて対応を考えてくれた。しかし一度契約してしまっているので中々難しいとのこと。3つの電話番号を教えていただいた。無料の弁護士相談(なんでも消費相談)、全国旅行業協会、成年後見人制度の相談窓口。うーん、と悩み、どこにも電話には至っていない。弁護士相談と旅行業協会は自分の労力を超えているなと思ったのと、嫌な思いをするかもしれないのでかけられなかった。成年後見人制度は以前から考えていたので調べた。後見人を誰にするのか、手続きの難しさ、ハードルは思ったより高そうだ。これはでも今後考えていく。旅行に関しての顛末はこんな所だ。

 

そんな状況の乾かぬうちに、1月下旬に父から電話があった。非常に口数は多かった。昨日、バーの客とケンカしたとのことだった。また、年始からスナックに入り浸り、週に10万円使っているとのことだった。とりあえずは話を聞いた。ケンカ相手のこと、スナックのママのこと、他人のことばかりペラペラペラペラ話すので、「他人のこと置いておいて、バーでのケンカとかスナックでの金遣いとか、病院で相談してなんとかしないと」と伝えた。また、スナックでの金遣いは去年7月に入院した時の理由と同じだ。退院の際に、散々医師と私と話していたことだった。その場では反省の弁みたいなのを述べるけどすぐに逆の行動をしてしまうじゃんと、少し厳し目に言うと、「考えてみる」とのことだった。

 

次の日だった。母から電話があった。翌日には診察を控えていた。母から聞く所によると、昨夜飲みにいったとのことだった。つまり先ほどの私とのやりとりの後に飲みに行ったのだ。さすがに、と思い、父に電話した。ある程度厳しい言い方した方がいいなと思い、「昨日飲みに行ったの?」「昨日、僕と話したことは一体なんだったの?」と言った。意味不明なはぐらかしをするので今回は詰めた。「精神障害者だからだ」とのことだった。「精神障害があって、飲み屋でケンカしたりスナックに何十万も使ってしまうことはあるのかもしれない。だけど、昨日の反省の弁みたいなのはなんだったの?」と詰めた。「同じように答えるしかない。キチガイだからだ」と。「息子に叱責されて!!」とキレだしてしまったので、やばいなと思い、「明日診察だよね。また明日ね」と伝え、電話を終えた。

 

次の日の診察は行けなかった。よくある話なのだが、父から母へまるで私への鬱憤を吐き出すかのようなLINEが行われていた。
診察に行けなくなってしまった、父はとんでもない状態にある。どうしようかと悩み、今の病院のHPから相談室とのワードを見つけ、藁をもすがる思いで電話にかけてみた。入院患者関連の人だけなのかなと思ったのだが、地域連携室というところのおそらく精神保健福祉士の方と話すことができた。最近の経緯をしっかりとヒアリングしてもらえた。それだけでも助かった。入院するとしたらの話、話せるタイミングで父に話してみて、などの話をした。

診察に行けなかった父は2日後に再予約を既にとっていた。しかしその再予約にも行けなかった。その二日後には、また救急車を自分で呼んだ。当然搬送はされなかった。

続きはまた次回。

双極性障害の家族の記②

前回書いたのは10月下旬だった。

アルコール依存の治療のために新しい病院に転院した後の経緯を書く。

新しい病院での治療は中々上手くいかず、前の病院が良かったこともあり、アルコール依存の治療にかんして何の効果も出ていない。通院の距離が前の病院と比べてかなり遠くなってしまったこともあり(片道1時間以上)、病院に行く・行かない、前の病院に戻る等、何悶着も起こった。

一度、もう通院も服薬もやめると言い診察も休んでしまったことがあり、かなり不安だったのだが、本人が病院に連絡し通院は継続してる。これには安心した。

12月下旬に、私の母から、「身体中が痛いと部屋で大声で喚いている、救急車を呼ぶと言っている」との連絡があった。これは今まで何度もあったことで実際に救急車を呼んだり、そのまま入院したりというのがよくあることだった。その経験からわかることは、身体中が痛いと言っているが、身体に何かが起こってるわけではない。入院したらしたで翌日には周りに対して必要のない要求を様々と出し、困惑させてきたからだ。私が父に電話して、なんとか話を聞いてとりあえず安静にしといてくれと言った。

1月上旬、私に電話をかけてきて「パリに旅行にいこう」と言われた。その時はほぼ無言でスルーしたのだが、母や兄とその件で色々話す時間があり大変だった。

その2日後くらいに電話があり、「1月末パリ旅行を予約してしまった。55万円の決済をカードでしてしまい、既にキャンセルするのにも2割かかる」とのことだった。

続きはまた次回。

双極性障害の父についての記

私の父は長年双極性障害を患っている。

特にここ数年の症状は本当にひどく、私、母を中心に家族が疲弊してきてしまった。

約2年半前から入退院を繰り返しているのだが(計6回)、同じような双極性障害の患者家族の方がnoteに経緯を公開しているのを見て、自分もやっておけば良かったなと思った。

今更ではあるのだが、これから少しずつ記録していこうと思う。一応今までの診療記録とかは残しているのだが、一箇所にまとまっているわけではないのと、忘れてしまってることもあるので少しずつ整理して思い出しながら。

 

とりあえず直近〜今の状況。

9月26日に2ヶ月弱の入院期間を経て退院した。問題になっていたアルコール依存の治療のためにずっと今までお世話になっていた病院から、新たな病院へ転院することになった。

退院したはいいものの、躁状態医療保護入院(※)した入院前とほぼ変わらない状態だ。あれだけお酒はやめましょうと何度も何度も対話を重ねたのに、退院後3週間で4回飲酒してしまった。口数は多く、行動も色々しているみたいだ。10月中に既に2回転院先の病院での診察があり、月末に3回目の診察を予定している。

医療保護入院…患者本人の同意がなくても家族の同意によって入院させることができる制度。強制的な入院であり、必要な時は拘束する状態にならざるを得ないこともある。

 

上手く書いていくことができるだろうか。